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胡蝶蘭の由来について

胡蝶蘭は学名を”Phalaenopsis aphrodite”といい、ラン目ラン科ファノレプシス属の非耐寒性多年草です。
胡蝶蘭は東南アジアに広く分布していて、10センチ前後の白やピンクの花をつけます。
一つの花茎にたくさんの花が咲くので、ジャングルの中でコチョウランを見つけた時の感激はひとしおです。

学名のファノレプシスとはギリシャ語で”phalaina”(蛾)と”opsis”(見かけ)の2語をつなげたもので、花の姿が熱帯の蛾に似ているからだと言われています。
種小名はギリシャ神話のアフロディーテからとられました。
愛と美と豊穣の女神アフロディーテをあらわすのにぴったりの花だからでしょうね。

和名の胡蝶蘭には、「蝶」という漢字があてられています。
日本人には「蛾」というとイメージが良くないので、「蝶」にしたのだと思いますが、これはぴったりな名前です。
「胡」の様な長く伸びた花茎の先に「蝶」の様な大きくて美しい花が咲いている「蘭」とは、ネーミングの妙です。

ちなみに英語では”moth orchid”で、こちらも直訳すると「蛾のような蘭」となります。
18世紀頃、東南アジアやインドから数多くの植物がイギリスに持ち込まれました。
園芸愛好家は試行錯誤をしながら熱帯地方の植物を園芸品種として確立していき、コチョウランもその中の一つでした。

世紀末にフランスで盛んになったアール・ヌーヴォー芸術でも人気の花でした。
エミール・ガレやルネ・ラリックなどのガラス工芸品にも多くモチーフとして使われています。
官能的で美しく、世紀末を華麗に彩りました。

単茎性の植物なので、本来は簡単に増やす事の出来ない高嶺の花だったのですが、1960年代に開発されたクローン技術のおかげで、近所の花屋でも見かけることができるほど私たちにとって身近な花になりました。
それでもとても高級な花なので、病院の開院祝いや選挙の当選祝いなどの特別な贈り物として喜ばれています。
切り花はもっと貴重なので、特別な日を迎える花嫁のブーケに使われたりします。


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